土壌の腐食性は何で決まる？

私たちが建設するもののほとんどは、足元の地盤の上に、あるいは地盤の中に作られています。良い土壌は、基礎や配管などの構造物の地盤を保ちますが、悪い土壌は、構造物の破滅を招きます。一部の土壌は腐食性が高く、構造物を徐々に蝕み、その完全性を弱め、将来的に問題を引き起こす可能性があります。

土壌の腐食性は何で決まるのでしょうか？腐食の専門家が土壌の腐食性を検査する際に注目する要素をご紹介します。

エアレーション

通気性とは、土壌粒子の内部に閉じ込められた空気の量を指します。空隙率が高い（通気性が良い）土壌は、空隙率が低い土壌よりも腐食性が低い。それは、通気性の良い土壌は水分保持率が低く、蒸発率が高いからです。土壌中の水分が少ないということは、電解質の量が少ないということであり、その結果、腐食のリスクが低くなります。

土壌の酸性度

学生時代にpHの基本を学んだ記憶がある方も多いでしょう。おさらいですが、pHとは物質の酸性度を表す尺度です。pHは0から14まであり、数字が小さいほど酸性、大きいほど塩基性です。pH7は中性です。

土壌のpHは中性が理想的ですが、塩基性の土壌であれば腐食率は低くなります。しかし、pH5を下回ることはありません。酸性の土壌は腐食性が強く、金属に大打撃を与えます。

塩分

土壌の腐食性を決定するもう一つの要素は、土壌が保持する水に含まれる塩分の量です。塩化物や硫酸塩のような溶存塩を含む水は、導電性と反応性の高い電解質を持っています。これらの電解質が酸素と金属表面に出会うと、腐食が起こります。

温度

気温が上昇すると土壌の比抵抗が低下し、土壌は腐食しやすくなります。ですから、乾燥したうだるような暑さの環境で建物を建てる場合は、腐食に細心の注意を払う必要がありますが、寒いアラスカの原野で構造物を建てる場合は、それほど心配する必要はありません。

土壌比抵抗

土壌の比抵抗とは、土壌が電気的な流れにどの程度抵抗するかを意味します。土壌の抵抗率と含水率は表裏一体の関係にあり、一般に含水率の高い土壌は抵抗率が低く、含水率の低い土壌は抵抗率が高くなります。腐食の可能性を低く抑えるには、保水率の低い土壌を選ぶことが重要です。

何かを建設する前に、敷地の土壌腐食性をテストすることは必要不可欠です。ドレイムエンジニアリングは、次のような方法で腐食を抑えるお手伝いをいたします。土壌腐食性試験あなたのサイトの土壌に。専門家にご相談の上、コンサルティングサービスをご予約ください。